今年も猛暑が予想されており、既に夏バテ・熱中症になる人が続出している。総務省消防庁の調査データによれば6月27日から7月17日の間だけでも熱中症により救急搬送された人が約10000人にのぼっている。このような状況にも関わらず夏バテ・熱中症対策が充分でないこともトレンド総研の調査(調査対象:シニア世代250名、子世代250名)で明らかになっている。特にシニア世代では気温の感じ方が鈍くなっていると自覚している人が約4割(41%)おり、エアコンをかけないことからの室内熱中症も大きな問題となっている。さらにシニア世代の約3割(31%)は室内熱中症対策を行っておらず、これに対して子世代の8割近く(77%)は親世代の室内熱中症対策の必要性を感じているようだ。
どのような夏バテ・熱中症対策を行えばよいかについては、ネオマーケティングの「夏バテとスーパーフードに関する調査」(調査対象:20~50代1000名)が参考になる。「夏バテや、夏の暑さによる体調不良を予防するために行ったこと」では80%の人が「水分補給」を上げている。これに対して実際に効果があったと思っている人は全体の48.1%にとどまっている。「1日3食しっかり食べる」(38.5%)、「エアコンの温度や風向きを調整する」(33.6%)、「ミネラル/塩分を摂る」(31.8%)、「夏野菜や果物を摂る」(28.8%)、「睡眠時間を長めにとって疲れをとる」(28.2%)、「ビタミンを摂る」(25.4%)も4人に1人以上が行っている夏バテ対策で、そのうち効果があったと思っている人が半数を超えているものは「1日3食しっかり食べる」(18.3%)、「ミネラル/塩分を摂る」(16.1%)、「睡眠時間を長めにとって疲れをとる」(16.9%)で、他の対策については行なった割合の半数に及ばなかった。夏バテ対策について広く認知されているものは、一定の効果は認められるものの万人にとって効果的だとは限らず複数同時に行うのが理想的だ。
食べ物からの夏バテ予防にスーパーフードが効果的なことは多くの人が認識しており、夏の暑さによる体調不良を「ほぼ毎年感じている」人は多くのスーパーフードを試してみたいと回答した。試してみたいスーパーフード上位3位はアサイー、ココナッツウォーター、チアシードとなり、「ミネラルが豊富」という3つに共通する特徴が最も多く認知されていた。
夏バテ・熱中症対策は人に勧めるにも自分で行うにも、入りやすいもの続けやすいものを取り入れるのもひとつの手段だ。この夏、糖分とカロリーが控えめでミネラル豊富なスーパーフードを試してみるのもよいだろう。(編集担当:久保田雄城)