45人殺傷事件で再発防止へチーム設置 厚労省

2016年08月09日 18:18

 塩崎恭久厚生労働大臣は神奈川県相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件の検証と再発防止策を検討するため、有識者や関係省庁等で構成するチームを設置することとし、第1回会合を10日に開くと発表した。

 塩崎厚生労働大臣は「事実関係の検証結果は8月中をめどに、再発防止策は、この秋頃をめどに取りまとめたい」意向も語った。

 塩崎厚生労働大臣はまず事実関係をきちっと把握することが大事とし「措置解除後の判断に至る対応、措置解除後の本人に対するフォロ-アップのあり方、こういったことをいろいろ言われているが、まず事実関係をしっかりと踏まえることが大事なので、この検証をした上で再発防止策を作っていく」とした。

 また「(犯人が)精神障害者かどうかということも含めて検証しなければいけないと思う」とも語った。

塩崎厚生労働大臣は「私どもとしては精神障害者の方は地域での生活に移行する方向でずっとやってきたので、それは変わらないと思うけれども、様々な指摘を受けて、しっかりと検証した上で、二度と同じようなことが絶対に起きないようにしていきたいと思っている」と再発防止に決意を滲ませた。7月26日起きた相模原市障害者施設での事件では元施設職員が入所者19人を殺害、26人を負傷させた。(編集担当:森高龍二)