障害者殺傷事件で 総理ら再発防止の閣僚会議

2016年07月28日 20:22

 安倍晋三総理は28日、神奈川県相模原市の障害者施設で元職員の男が施設入所者19人を殺害するなどした事件を受け、関係閣僚会議を開き、再発防止策を早急に検討し、できるものから実行していくよう指示した。

 安倍総理は「何の罪もない多くの方々が命を奪われました。決してあってはならない事件であり、断じて許すことはできない」と冒頭に語った。

 また「お亡くなりになられた方々の御冥福を心からお祈りするとともに、御遺族にはお悔やみを申し上げたい。怪我をされた方々の1日も早い御回復をお祈りしたい」とした。

 そのうえで「被害者や御家族の皆様始め、多くの方々が大変な不安を感じておられる。事件を徹底的に究明し、再発防止・安全確保に全力を尽くしていかなければならない」と事件の背景、原因究明を図り、再発防止を図らなければならないとした。

 安倍総理は「厚労大臣を中心に関係閣僚が協力し、施設の安全確保の強化、措置入院後のフォローアップなど、様々な観点から必要な対策を早急に検討し、速やかに実行に移していくよう指示する。内閣一丸となって対応していきたい」とこうした事件が発生した事態を深刻に受け止めた。

また菅義偉官房長官は同日午後の記者会見で「二度とこうした痛ましい事件が起こらないよう、内閣一丸となって再発防止対策に全力で取り組んでまいります」と語った。(編集担当:森高龍二)