伊方原発が再稼働 安全確保最優先にと社長談話

2016年08月12日 11:31

 四国電力は12日午前9時に愛媛県にある伊方原発3号機を再稼働させたと発表した。2011年4月の定期検査停止以来、5年4カ月ぶりの稼働になる。

佐伯勇人社長は「いよいよ原子力起動という再稼働工程最終段階に入った。引き続き、国の審査に真摯に対応するとともに、これまで以上に緊張感を持って、安全確保を最優先に、臨界、発電再開へとステップを進めていく」とコメントを発表。

 四国電力は15日に発電を再開し、9月上旬には原子力規制委員会の最終的な検査を受け通常運転に入るとしている。

 3号機は加圧水型軽水炉で出力89万キロワット。低濃縮二酸化ウランと使用済み核燃料を再処理したウラン・プルトニウムの混合酸化物(MOX)を燃料にしている。最初の稼働は1994年12月だった。

 3号機の再稼働に「伊方原発再稼働反対、再稼働反対、再稼働するなー」と幟や横断幕を持ち、再稼働に反対の市民らが抗議の声をあげた。(編集担当:森高龍二)