15年の国内アイウエア市場規模は前年比2.9%増の4,939億円 2011年以降5年連続のプラス成長

2016年09月13日 08:51

 矢野経済研究所では、国内アイウエア(眼鏡)市場の調査を実施した。調査期間は2016年6月~8月、調査対象はアイウエア業界に携わるメーカー・卸、海外企業現地法人、輸出入業者ならびに小売業等。調査方法は同社専門研究員による直接面談、電話、FAX、郵送によるヒアリング、ならびに文献調査を併用した。

 それによると、2015年の国内アイウエア市場規模は小売金額ベースで前年比 102.9%の4,939億円と、2011年以降5年連続のプラス成長となった。この背景には、普段アイウエアを必要としない非メガネユーザーを取り込んだ非視力矯正市場という全く新しい市場の創出や、オリジナルブランドによる国内アイウエアメーカーの復権、度付きアイウエアのインターネット販売の拡大などが挙げられるとしている。

 2015年は低価格かつ均一価格における販売や機能性アイウエアのブームが沈静化した一方で、アイウエア販売におけるオムニチャネル化の進展や、シニア層向けアイケア重視のサービスが拡充した。オムニチャネルでは、アイウエアのインターネット通販専業企業が実店舗の出店を強化するなど、インターネット通販と実店舗の双方から顧客を獲得するケースが目立ってきている。大手眼鏡小売チェーンなどでもインターネット通販からの購入商品をコンビニエンスストアでも受け取れるようにするなど、新たなサービスが広がっている。シニア層向けアイケアサービスでは、検眼・フィッティングなどメインサービスに加え、目の疲れを取るマッサージなどきめ細かい接客を取り入れ、一人ひとりに合ったアイケアサービスを提供することで他社との違いを打ち出す動きが活発化している。一方で、こうした動きによる顧客の獲得競争も激化しているとしている。

 2016年の国内アイウエア市場規模は、この好調を維持しながら、シニア層向けアイケアなど付加価値のあるサービス提供による単価上昇などにより前年比 103.0%の5,087 億円を予測している。

 2015年の国内ファッションアイウエア市場規模は小売金額ベースで前年比103.8%の3,767億円とプラス成長となった。主に海外ブランドのサングラスを中心に市場を形成してきたが、近年は国内メーカーの高い技術力を生かした機能性、デザイン・ファッション性の高いアイウエアが高い存在感を示している。日本ならではの素材や個性的なデザインは、海外、とりわけヨーロッパでの評価が高いという。

 2016 年の国内ファッションアイウエア市場規模は小売金額ベースで前年比103.5%の3,900億円と予測している。

 2015年のインポートアイウエア市場は小売金額ベースで前年比108.1%の 361億円と3年連続のプラス成長であった。2015年は、販売チャネルの多様化、若年層を中心とした顧客層の広がり、百貨店チャネルの堅調、インバウンド(訪日外国人客)需要の増加、サングラスおよびスポーツサングラスの需要拡大などが好調の要因となり市場を底上げした。インバウンド需要などでは先行きが不透明であるが、高い人気を維持するスポーツサングラスを中心に引き続き好調に推移していくとみられることから、2016年の国内インポートアイウエア市場規模は前年比102.2%の369億円を予測している。(編集担当:慶尾六郎)