アントニオ猪木議員訪朝「極めて不適切」菅長官

2016年09月13日 19:00

 菅義偉官房長官は13日午後の記者会見で、アントニオ猪木参院議員が北朝鮮核実験実施の翌日(10日)に北朝鮮のリ・スヨン朝鮮労働党副委員長と平壌で会談していたことについて、記者団に評価を聞かれ「日本政府として、対北朝鮮措置として、すべての日本国民の北朝鮮への渡航を自粛要請している。(その観点で、国会議員も同じであり)渡航したことは『極めて不適切』と思う」と釘を刺した。

 また、リ副委員長と会談したことについては「国会議員の活動のひとつ一つに政府としてコメントするのは控えたい」とコメントを避けた。

 アントニオ猪木参院議員はマスコミの取材に対し、リ副委員長は核開発は日本に向けてではなく、アメリカに向けて行っている旨を語るとともに、我々から先制攻撃することはあり得ないと述べたと答えていた。アントニオ猪木参院議員は北朝鮮の建国記念日(9月9日)に合わせて北朝鮮を訪ねたが、この日に、核実験が実施された。(編集担当:森高龍二)