自衛隊高級幹部合同で「現実直視」総理が強調

2016年09月13日 18:46

 安倍晋三総理は12日、自衛隊高級幹部合同で訓示し、冒頭に「この1年で、我が国を取り巻く安全保障環境は目まぐるしく変化した。その現実を、我々はしっかり直視し、万全の対応をとらなければなりません」と北朝鮮をはじめとした動きを直視し、対応していかなければならないとの姿勢を強調した。

 安倍総理は特に北朝鮮について「わずか9か月の間に、二度にわたって核実験を強行した。断じて容認できない。国際社会の非難の声を無視し、弾道ミサイル発射も繰り返している。先月、今月と、たて続けに、我が国のEEZにミサイルが撃ち込まれた。前例のない事態だ」と述べた。

 また、尖閣諸島周辺での中国の動きに「軍艦による領海侵入」をあげ、このほかにも「相次ぐ国籍不明機による領空接近。これが現実だ」と語り「極めて厳しい状況に我が国は直面している。その強い危機感を諸君と共有している」と語った。

 安倍総理は「私と日本国民は常に諸君をはじめ全国25万人の自衛隊と共にある」と訴え「その自信と誇りを胸に、日本と世界の平和と安定のため、益々精励されることを切に望む」と訓示した。(編集担当:森高龍二)