自民党の茂木敏充政調会長は22日のNHK日曜討論で国交大臣、防衛大臣の交代がなければ、全面審議拒否するとの姿勢について「党として決めているわけではない」とした。
前田武志国交大臣と田中直紀防衛大臣に対する問責決議案はさきの参議院本会議で野党の賛成多数により可決したが、政府・民主は2閣僚を続投させることを表明。前田国交大臣も「大臣として職責を果たさせていただく」とし、田中防衛大臣も「新たなスタートとして、責任を果たしていきたい」と続投する考えを表明した。
これに対し、自民党は2閣僚の交代がなければ全面審議拒否の姿勢を示したが、公明党は2閣僚所管の委員会のみに限り審議拒否するとした。
このため、全面拒否に対しては世論の批判を受ける立場にもなりかねないとする判断も自民党内にある。茂木政調会長の発言はそうした党の立場をうかがわせるものとも受け取れる。与野党の駆け引きが週明けから活発になりそう。(編集担当:森高龍二)