稲田朋美防衛大臣は20日、北朝鮮の国営・朝鮮中央放送が新型の静止衛星運搬ロケット用エンジンの地上噴出実験に成功したと発表したことに、記者団が、事実上の長距離弾道ミサイルの発射実験という見方もあるが、防衛省として、どういった事実を把握しているのかと記者団に聞かれ「報道は承知しているが、事実関係はしっかりと情報等も含めて調査をしていきたい」と答えるにとどめた。
また、北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日(10月10日)前後に、新たなミサイル発射実験があるのではとの観測も言われる中、ミサイルの発射の可能性について聞かれ、稲田防衛大臣は「北朝鮮は現在までに21発のミサイルを発射しており、発射能力等も上がっているところでもあり、日米、日米韓、関係諸国と協力しつつ、情報の収集、そういった兆候の収集に努めていきたい」と答えた。
また、ミサイルの迎撃態勢については「今年に入ってからの北朝鮮の行動、核実験2回、ミサイルも21発、さらに、潜水艦からの発射等々、国民の生活より、軍に重視を置いた行動等を考えると、ミサイル防衛の重要性というのは増してきている」とし「北朝鮮の(核や弾道ミサイル開発などの)スピード等も見ながら、不断に検証していく必要がある」と答えた。(編集担当:森高龍二)