MMD研究所は、インテル セキュリティと共同で、高校生921人を対象に「高校生のスマートフォン利用実態調査」を実施した。また、高校生の所有するスマートフォンの実態を明らかにするために、102人の高校生にスマートフォンのホーム画面のキャプチャを送ってもらう「高校生のスマートフォンホーム画面分析調査」も同時に実施した。
まず、高校1年生~3年生(n=921)を対象に所有している携帯電話端末について聞いたところ、携帯電話端末の所有率は96.8%で、うちスマートフォンの所有率は93.0%となり2014年の同様の調査と比較すると13.5ポイント増えていることがわかった。
続いて、スマートフォン所有者(n=857)の内訳をみると、docomo、au、SoftBank、Y!mobileで契約しているiPhoneが73.3%と最も多く、次いでdocomo、au、SoftBank、Y!mobileで契約しているAndroid が18.2%となり、格安スマホを利用している高校生は7.3%となった。
次に、スマートフォンを所有している高校生(N=857)を対象に、スマートフォンで普段していることを聞いたところ、「LINE」が92.1%と最も多く、次いで「インターネット検索」が88.8%、「音楽を聴く」が77.7%となった。また、普段勉強に使用していると答えた人が38.5%と、高校生ならではの回答となった。
続いて、スマートフォンを所有している高校生(N=857)を対象に、スマートフォンを勉強に使用したことがあるかを聞いたところ、90.0%の高校生がスマートフォンを勉強に使用したことがあると回答した。そのうち85.6%の高校生が「勉強でわからないことをインターネットで調べる」と回答した。その他の回答では「わからないところを友達や知人にLINEで聞く」「アプリを使う」などの回答が得られた。
高校生(N=921)に、現在通っている学校にはスマートフォン・携帯電話に関する校則やルールがあるかを複数回答で聞いたところ、「授業中の使用禁止」が61.1%、「構内での使用禁止」が37.4%、「学校への持ち込み禁止」が12.6%となった。また、スマートフォンや携帯電話に関する校則があるかをフリー回答形式で聞いたところ、「LINEの禁止(私立高校1年生・女性)」「SNSへの校内画像アップ禁止(国公立高校2年生・男性)」などSNSに関するルールがある学校もあることがわかった。
そして、高校生(N=921)を対象に、SNSやインターネット上への書き込み内容や個人情報の取り扱い方、画像や音楽のアップロードやダウンロードなどに関するITリテラシー・倫理観・道徳観を問う9項目を4段階で評価してもらった。その中で、「SNS上に自身の個人情報を掲載することはリスクのある行為だと思う」と答えた高校生が「そう思う」「ややそう思う」を合わせて89.3%となった。
しかし、SNS・掲示板利用者(N= 654)にSNSや掲示板への個人情報の掲載・書き込み経験を聞いたところ「自分の写真や動画」が59.3%と最も多く、次いで「自分のニックネーム」が56.6%、「友達や恋人の写真や動画」が41.1%となり、8割の高校生が個人情報をSNSや掲示板に載せていることがわかった。また、SNS利用者(N=650)にSNSの公開設定を聞いたところ、最も多かったのは「友達や自分の知っている人のみに公開している」で41.5%であったが、「誰でも見られる公開設定」も38.2%に迫ったとしている。(編集担当:慶尾六郎)