決算が四半期純利益6.3%減と悪かった野村HD<8604>は下半期期待で5.15%高。通期業績見通しを上方修正しても大日本住友製薬<4506>は2.99%安、下方修正したリコー<7752>は4.35%安、海外の投資ファンドによるTOB報道で後場途中まで売買停止措置がとられたカルソニックカンセイ<7248>は、29.13%高のストップ高比例配分で年初来高値を更新した。
日経平均終値は109.99円高の17446.41円、TOPIX終値は+10.40の1392.41。売買高は26億株、売買代金は3兆1330億円という突然の大商い。TOPIX型ファンドの組入比率変更のおかげ。値上がり銘柄数は1370、値下がり銘柄数は510。プラスは27業種で、上位は主要銘柄の決算発表があった証券を筆頭に保険、銀行、その他金融、空運、非鉄金属など。マイナスは不動産、電気・ガス、陸運、サービス、情報・通信、食料品の6業種。上海総合指数は0.25%安だった。
今週の星取は4勝1敗。前週末21日の終値17184.59円から261.82円上昇して今週の取引を終えた。株価上昇の最大の推進力はドル円が105円台に乗せた為替の円安進行だろう。今期の想定為替レートをドル円105円に設定している企業はけっこうあり、ちょうど1ヵ月の間に100円そこそこの水準からその105円まで戻ったことで、下半期(10~3月期)の業績見通しに明るさが出てくる。円高は全てをさいなみ、円安は全てを癒す。(編集担当:寺尾淳)