鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 特許資産規模ランキングトップはJFEスチール

2016年11月04日 08:12

 パテント・リザルトは、独自に分類した「鉄鋼・非鉄金属・金属製品」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 特許資産規模ランキング」をまとめた。2015年4月1日から2016年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した。その結果、1位JFEスチール、2位 新日鉄住金、3位 神戸製鋼所となった。

 1位のJFEスチールは、「成形加工性に加え、表面品質にも優れた、厨房器具や自動車部品などに適したフェライト系ステンレス鋼板」や「高磁束密度化が困難とされる薄い鋼板であっても優れた磁気特性をもち、高歩留り、低コスト、高生産性を有する方向性電磁鋼板」などが注目度の高い特許として挙げられる。

 2位の新日鉄住金の注目度の高い特許には、「高い衝撃エネルギーの吸収性能および高い耐荷重性能を兼ね備えた自動車車体用構造部材」や「熱延板焼鈍工程の条件改善によって優れた磁気特性をもつ方向性電磁鋼板」などが注目度の高い特許として挙げられる。

 神戸製鋼所は昨年から3つ順位を上げ3位となった。同社は、「脱脂性、化成処理性および接着性に優れる、自動車パネルに適した表面処理アルミニウム合金板」や「延性、成形性に優れた、自動車の骨格部品などに使用される高強度冷延鋼板の製造方法」などが注目度の高い特許として挙げられるとしている。(編集担当:慶尾六郎)