パテント・リザルトは、2016年7月末までに米国特許商標庁に出願された「自動運転関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめた。
人間が操縦することなく車を自動で走行できるようにする自動運転技術は、実用化に向けて各社の開発が活発化している。自動運転には、衝突防止、車線制御、地図など、さまざまな技術が含まれており、このランキングでは、それら全般について調査することを目的に、関連米国特許3,620件について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行ったという。
その結果、特許総合力ランキングは、1位 トヨタ自動車、2位 GM GLOBAL TECHNOLOGY OPERATIONS、3位 日産自動車となった。1位 トヨタ自動車の注目度の高い特許には、「位置情報に基づき、自車両において必要な情報のみを受信できる車間通信装置」に関する技術や「自車両と衝突の可能性がある車両の走行軌跡を精度よく推定することができる走行軌跡推定装置」などが挙げられるという。
2位 GM GLOBAL TECHNOLOGY OPERATIONSの注目度の高い特許には、「ヘッドアップディスプレイを用いた周辺監視」に関する技術や「検知した障害物の自動回避」に関する技術などがある。
3位 日産自動車は、「車線維持支援」に関する技術や「先行車と自車両との車間距離に基づき将来の走行状況を予測し、衝突などのリスクを軽減する技術」などが注目度の高い特許として挙げられるとしている。
また5位には自動車メーカーではないGOOGLEがランクインしており、高精度地図に関する技術や、自動運転システムの内部状態を表示するユーザーインターフェースに関する出願などが見られるとしている。(編集担当:慶尾六郎)