近畿大のアロマ技術を使った世界初の商品とは

2016年09月14日 08:37

画・近畿大のアロマ技術を使った世界初の商品とは

9月6日から順次発売している携帯用スティック型フレグランス「テクノアロマ(R)」シリーズは、天然の森林植物が放つ揮発性分子を使った香料を使用している。アロマテラピーがより「機能」を重視した使われ方になるための一端となる商品である可能性は高い。

 タウンページに掲載されているアロマテラピー関連業の数は、2000年が982件に対し、2010年では2990件に達しており、およそ3倍に増加している。アロマテラピーを日常生活に取り入れているという人は増え続けているとみてよいだろう。アロマテラピーとは、植物が持っている芳香成分を利用した自然療法のことだが、このたびアロマテラピーのためのグッズとして新しい商品が9月6日から順次発売している。

 その商品とは、株式会社カーメイト<7297>が発売する携帯用スティック型フレグランス「テクノアロマ(R)」シリーズ。これは、近畿大学の名誉教授、宮澤三雄氏が開発した様々な効能を持つ機能性アロマの技術を採用したもの。宮澤氏は、天然の森林植物が持つ揮発性分子をもとにした香料を開発したが、この技術は2つの特許になっている。1件目はこの機能性アロマに物忘れの進行を抑える働きがあるという点で、2件目は脳機能に活力を与えるという点である。この機能性香り分子を使った携帯用のスティックフレグランスは、この「テクノアロマ(R)」シリーズが世界初である。

 「テクノアロマ(R)」シリーズには、「テクノアロマスティック はつらつ」というシニア世代に向けた「ひのき」の香り、「テクノアロマスティック 集中」という勉強をする人向けの「フレッシュミント」の香り、「テクノアロマスティック 集中ドライブ」という運転中の人向けの「スーパークール」の香りがある。これらのシリーズは、小さいので持ち運びが簡単で、「フレッシュチャージシステム」によっていつでも新鮮な香りを楽しむことができる。

 アロマテラピーは、シニア世代にはあまりなじみのないものだが、今回のような商品が発売されることで、シニア世代にも浸透していく可能性はある。認知症予防にアロマテラピーを利用するという場面が増えている中、シニア世代はアロマテラピーの大きな市場になるかもしれない。今回のシリーズは、勉強をする人向けに集中できる香りや運転中の居眠り防止になるかもしれない香りなどもラインナップしている。よりアロマの「機能」に焦点を当てた商品であるという点が新しい。(編集担当:久保田雄城)