弾劾訴追案提出で野党合意 大統領支持率2桁に

2016年11月25日 13:20

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友だった崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件をめぐり、朴大統領への韓国・野党3党の動きが注視されるなか、聯合ニュースは「3党が朴大統領の弾劾訴追案を共同作成し、今通常国会に提出することで合意した」と報じた。

 報道によると「今通常国会は来月9日に終了する。遅くとも9日の本会議で弾劾訴追案の採決が行われる見通しだ」としている。

 一方、「韓国世論調査会社のリアルメーターが24日発表した調査結果で、朴大統領の支持率は10.1%と、前週に比べ0.4ポイント上がり、8週ぶりに下落に歯止めがかかり、2桁に持ち直した」と支持率が上昇に転じたとしている。ただ、不支持率も86.3%と0.2ポイント上昇し、過去最高を更新したとしている。調査は全国の成人男女1519人を対象に実施している。

 なお、聯合ニュースは「日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結を強行した韓民求(ハン・ミング)国防部長官の解任建議案を、大統領弾劾訴追案を可決させてから提出することにした」としている。韓国国内政局の不安定が続いており、日本へ影響も懸念されている。(編集担当:森高龍二)