起訴状に『朴大統領と共謀し』と検察が明記

2016年11月21日 08:18

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友だった女性(崔順実=チェ・スンシル)が国政に介入した疑惑などについて捜査が進んでいるが、聯合ニュースは20日、「検察はスポーツ財団を設立し企業に巨額の資金拠出を強要した崔容疑者と青瓦台(大統領府)の前政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)容疑者の起訴状に『朴大統領と共謀し』と明記した」と報じた。

 これにより、朴大統領への退陣要求へ動きが一層活発化することが予想され、憲法規定により、朴大統領が訴追されることはないものの、政治的な求心力は一層低下することになることは否めない。

 2012年にいったん頓挫したものの、北朝鮮の相次ぐ核・弾道ミサイル実験を背景に日韓での軍事機密情報共有の必要性が両国政府間で再認識され、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結へ仮署名を終えたところだけに、22日に予定されているとされる韓国の閣議に提出されるのか、また朴大統領が閣議を主宰することになるのか、大きなヤマ場を迎えている。(編集担当:森高龍二)