高市早苗総務大臣は29日の記者会見で、エコカー減税について「今後どうしていくのかということを考えると、性能のいい車、燃費値のいい車をより普及させていくことを考えれば、新たな目標を目指していくのが好ましいのではないか」と語った。
高市大臣は「車体課税の見直しでは自動車ユーザーにとって不可欠な道路等の行政サービスを提供するために必要な税収の確保の視点だけでなく、自動車産業が我が国の経済や地域の雇用を支える重要な基幹産業であるという認識で取り組んできた」とした。
そのうえで「エコカー減税延長に当たっては、これまで燃費基準を適切に切り上げてきたことにより、エコカーの普及や燃費値の向上に一定の成果を上げてきたことを踏まえて検討していきたい」とした。
高市大臣は「環境についての関心も非常に高まっている。より性能の良い車を生み出していくことは日本の国際競争力の強化にもなる。より高みを目指していくことも必要ではないかなと考えている」とエコカーの基準のレベルアップが国際競争力強化にもつながるとの考えを示した。
そして「平成29年度以降のエコカー減税の具体的な在り方については税制改正プロセスにおいて議論されると承知している」とした。(編集担当:森高龍二)