ホンダ、自動運転で米グーグルと提携、協働で技術開発を加速させる

2016年12月24日 09:05

 ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所は、グーグルを傘下に持つAlphabet Inc.(アルファベット社)の自動運転研究開発子会社であるWaymo(ウェイモ社)と米国において自動運転技術領域の共同研究に向けた検討を開始したと発表した。

 両社の技術チームは、ウェイモ社の自動運転技術であるセンサーやソフトウェア、車載コンピューターなどをホンダの提供する車両へ搭載し、共同で米国での公道実証実験に使かう。

 ウェイモ社は、グーグルが2009年から開発してきた自動運転車の開発部門が分離独立した組織。グーグルの親会社である米アルファベット社の子会社として今月発足した。ホンダとグーグルは2012年に、車載機器用ソフトの「アンドロイドオート」の展開で提携していた。

 ホンダは、「事故に遭わないクルマ社会」の実現に向け、以前より自動運転技術の研究開発を進めており、2020年頃に高速道路での自動運転実用化を目指す。今回、完全自動運転の実用化を目指すウェイモ社と共同研究を行なうことで、従来から開発してきた安全運転支援技術に加え、完全自動運転の領域を広げ異なる技術アプローチを探求するとしている。

 ホンダとウェイモ社の自動運転技術開発の進め方は、かなり異なっており、ホンダは「別の技術アプローチによって課題解決への近道としたい」として、この提携で完全自動運転技術の開発を加速させていく構えだ。(編集担当:吉田恒)