自民党の二階俊博幹事長は10日の党役員会・役員連絡会後の記者会見で、韓国釜山市の日本総領事館前歩道に慰安婦を象徴する少女像が設置されたことに対する措置として長嶺安政駐韓大使らを一時帰国させていることについて「これは外交上、お互いにどこの国でもそういう対応をしばしば取ることがあるわけですが、呼び返したからと言ってそのままにしておくのではなくて、大概の場合、用が済めば早くまた帰国の途につくということが通例ですから、今回の場合もそんなに長く引っ張ることにはならないと思う」と語った。
また、二階幹事長は「韓国という国は非常に緊密な歴史のある国であるので、丁寧に対応して、(韓国内に強硬な意見も出ているが、との記者団の問いに)外交上、しっかり対応するということが大事だと思っている」と答えた。
このほか、二階幹事長は記者会見で、安倍晋三総裁(総理)から「明後日(12日)から東南アジア、フィリピン、インドネシア、ベトナムと豪州を訪問する。いずれも4年前の政権発足以来、2度目の訪問となる国々だが、基本的な価値を共有する長年の友好国であり、地域の平和と繁栄のために連携を一層強化していきたいと考えている、ということだった」と語った。
また、安倍総裁から「来週、外国訪問から戻ればすぐに20日から通常国会がスタートする。常在戦場の気持ちで、政府・与党が一体となって内政に外交に、どのような事態にも柔軟に対応できるよう万全の態勢を取りながら、まずは補正予算成立、来年度本予算の早期成立を図っていきたいと思うのでよろしくお願いするということだった」と語った。
二階幹事長は「私からは来週末から通常国会が開会となり、いよいよ本格始動となる。補正予算、本予算の早期成立を期待していただいている国民の皆さんに分かりやすい議論を行って、ご理解をいただきながら早期成立を期していきたいと思うと話した」とした。(編集担当:森高龍二)