稲田朋美防衛大臣は10日の記者会見で、北朝鮮がICBM、大陸間弾道ミサイルの発射実験を強行する可能性を示唆していることについて、記者団の問いに答え「北朝鮮が核兵器の小型化・弾頭化の実現に至っている可能性は考えられる」としながらも「長射程の弾道ミサイルに関連する技術として、少なくとも大気圏再突入時の弾頭保護技術については、北朝鮮はこれまでのミサイル発射等について、実際に検証し得たものとは考えてはいない」と北朝鮮のミサイル技術についての現況での認識を示した。
そのうえで稲田防衛大臣は「北朝鮮は昨年3月にICBMの弾頭部の大気圏再突入環境模擬試験の実施を公表しており、技術獲得を追求する姿勢を示していることは明らかで、防衛省として、米国、韓国とも緊密に連携しつつ、引き続き必要な情報収集等に努めていく」とした。
また、安全保障政策において、稲田防衛大臣は「日米韓3ヶ国は、この地域の平和と安定に関して共通の利益を有しており、緊密に連携していくことが北朝鮮問題を含めた様々な安全保障上の課題に対処する上で重要と考えており、引き続き3ヶ国で緊密に連携していきたいと思っている」とした。(編集担当:森高龍二)