ソニーが、レンズ交換式デジタル一眼カメラの新商品「α57」発売すると発表。撮影中も高速・高精度な位相差検出方式オートフォーカス(AF)が常に働き、AFを効かせた秒間最高約12コマの高速連写が可能。バランスのとれた印象的な構図に仕上げる「オートポートレートフレーミング」機能も搭載した製品で、4月13日から発売される。
”Exmor”APS HD CMOSセンサーと画像処理エンジン「BIONZ」の採用により、高精細・低ノイズの撮影を実現した本製品。ソニー 独自の「Translucent Mirror Technology」搭載により、「フルタイムコンティニュアスAF」を実現。AFが常に追従しながら画面中央部を1.4倍相当にクローズアップした秒間最高約12コマの迫力ある撮影を行うテレコン高速連写と、従来のAFが作動しながら秒間最高約10コマの高速連写を実現している。
さらに、「フルタイムコンティニュアスAF」を実現。人物撮影時に独自の「顔検出機能」と「構図判定技術」を用いることで、初めての方も簡単にバランスのとれた構図になるよう自動で印象的に仕上げる世界初の「オートポートレートフレーミング」機能や、解像感を保ったままズームが可能な「全画素超解像」ズームなど、先進の撮影機能が搭載されている。
富士キメラによると、2010年のデジタル一眼レフカメラの市場は1037万台、2011年の見込みでは1474万台となっており、さらに2015年予想では2010年比163.9%の1700万台が見込まれるなど、成長を続けている。一方で、2008年に発売されて以降ミラーレス一眼カメラは、2010年に218万台、2011年見込みで410万台。2015年予想に至っては2010年比825.7%の1800万台と爆発的な伸長が予測されている。ミラーレス一眼カメラの爆発的な伸長に対し、徐々にデジタル一眼レフカメラの成長は鈍化している。ミラーレス一眼カメラに対する欧米での認知度が低いことや、中国などの巨大市場ではデジタル一眼レフカメラの方が人気を集めているなど、国・地域によって温度差があるという。欧米や中国の市場を死守することで成長を維持するのか、ミラーレス一眼カメラに流れた客を引き戻す施策が見られるのか。デジタル一眼レフカメラ市場もまだ新しい市場であるだけに、まだまだ成長し続けることを願いたい。