駐韓大使帰任 次期政権に備えた対応を特に期待

2017年04月04日 12:53

岸田文雄外務大臣は4日の記者会見で、長嶺安政駐韓大使を午後に帰任させることについて「5月9日に韓国では大統領選挙が行われる予定になっている。韓国が政権移行期にある中、情報収集を行い、次期政権誕生に十分備えていかなければならない」と次期政権に備えた対応のための成果に一番期待を寄せた。

 また、岸外務大臣は「北朝鮮問題等において日韓のハイレベルでの緊密な情報交換と連携が重要」としたほか、一昨年12月の日韓両国政府における慰安婦に関する最終的、不可逆的な「日韓合意」について「今現在、結果は出ていないので、長嶺大使から直接、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行に合意の履行を強く働きかけていくとともに、次期政権にしっかり継承してもらう必要がある」と語った。

 岸田外務大臣は「韓国は我が国にとって戦略的利益を共有する最も大切な隣国であり、日韓関係の安定は地域の平和と安定にも不可欠であると認識している」とし「是非、韓国の現政権とも、これから誕生する新政権とも、両国の関係を安定させていかなければならない」と強調した。(編集担当:森高龍二)