24年度予算案 衆議院通過

2012年03月09日 11:00

 平成24年度一般会計予算案など新年度予算案3案は8日の衆議院本会議で、民主など与党の賛成多数で原案通り可決し、参議院に舞台を移した。自民、公明ら野党は「マニフェスト総崩れ予算」などとして政府案に反対した。24年度予算は参議院で採決できなくても、憲法の衆議院優越規定により4月6日に自然成立する。

 衆議院を通過した予算案のうち一般会計予算案の歳入・歳出総額は90兆3339億円(前年度比2.2%減)で、歳入のうち、建設公債・赤字公債の合計額が44兆2440億円と税収(42兆3460億円)を上回る事態が続いている。一方、歳出では21兆9442億円が借金返済にあたる国債費で占められ、歳出全体の24.3%と財政の硬直化が進んでいる。

 歳出は社会保障費が26兆3901億円で全体の29.2%を占めているほか、地方交付税交付金などが16兆5940億円(18.4%)、文教・科学振興費が5兆4057億円(6%)、防衛費が4兆7138億円(5.2%)、公共事業費が4兆5734億円(5.1%)になっている。(編集担当:福角忠夫)