海外旅行ではハワイを始め、ビーチリゾートが変わらぬ人気を集めている。G.W.の海外渡航者は約57万人と予測されているが、格安旅行会社には無登録業者が増えている。旅行代金詐取のトラブルに巻き込まれないためにも確かな業者を選ぶことが求められる。
国内旅行業者で取扱額第二位となるエイチ・アイ・エス<9603>は予約状況から2017年ゴールデンウィークの旅行動向を発表した。
海外旅行の総合予約者数で第一位となったのは5年連続でホノルル、自由旅行予約者数は昨年に続いてソウルが第一位となり、パッケージツアー予約数では昨年2位だった台北がトップとなっており、上位に関しては例年と変わらない結果となった。
躍進めざましいのは総合予約数で昨年18位だったが今年は10位に入った韓国・プサン。16年12月に格安航空会社ジンエアーやチェジュ航空が北九州空港や成田空港に新規就航させ、エアプサンがゴールデンウィークに合わせて福岡空港で臨時便を発着させるなど座席数増加がプラスにつながった。
パッケージ予約数では昨年13位だったベトナムのダナンが10位にランクインしている。パッケージツアーはビーチ方面の人気が強く、ダナンは14年から成田空港に新規就航していることに加え、フュージョンマイアダナンやナマンリトリートなどコテージタイプの豪華リゾートホテルがビーチ沿いに立ち並んでいることから定番のバリ島やセブ島に次ぐ人気スポットとなっている。
エイチ・アイ・エスに見られるゴールデンウィークの旅行動向は業界取扱額第一位となるJTB、業界取扱額第三位の阪急交通社などもほとんど同じ傾向を示している。今年のゴールデンウィークは4月29日から始まる9連休組と5月3日からの5連休組に分かれ、ハワイ出発日は4月29日、アジア各地の出発日は5月3日がピークとなる。
JTBはゴールデンウィークの総旅行者予想数が約2,395万人であることを発表した。海外旅行は約57万人、2.8パーセント増を予測している。これらの渡航者の中には大手旅行代理店だけでなく格安旅行会社に申し込みを行った人もいるだろう。最近は旅行業の登録を行っていない業者も増え、旅行代金を詐取する消費者トラブルが発生している。
格安旅行会社による渡航者は、国土交通省観光庁が随時発表している旅行業者ネガティブ情報などを利用して安心できる業者であることの確認を取ることが必要だ。(編集担当:久保田雄城)