ホンダ、燃料電池車「クラリティ」のボディにEVとPHEVを載せて米国で発売

2017年04月15日 07:42

2018 Honda Clarity Plug-In Hybrid

ホンダが「ニューヨーク自動車ショー」で公開したクラリティPHEV。今回の発表でクラリティは同じボディに、燃料電池車、PHEV、そしてEVの3種のパワートレーンを搭載することとなった

 ホンダは、「2017年ニューヨークオートショー」(4月12日~13日がプレスデー、4月14日~23日が一般公開日)で、「CLARITY PLUG-IN HYBRID(クラリティ・プラグインハイブリッド)」と「CLARITY ELECTRIC(クラリティ・エレクトリック)」を世界初公開した。

 クラリティ・プラグインハイブリッドとクラリティ・エレクトリックは、2016年3月に日本で発表した燃料電池車(FCV)「CLARITY FUEL CELL(クラリティ・フューエルセル)」と共通のプラットフォームを使用したプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)と電気自動車(EV)だ。

 世界で初めて同一プラットフォームにPHEV、EV、FCVという3種の電動パワートレインを取り揃えたモデルであり、広く上質な室内空間を誇る5人乗りミドルサイズクラスセダンに新しい価値をもたらす。

 この「クラリティ」シリーズにより、ホンダが2030年に向けて掲げる「四輪商品ラインアップにおける販売数の3分の2をPHEVとハイブリッド、およびFCVとバッテリーEVなどのゼロエミッションビークルに置き換える」という目標達成に向けて電動化を推進する。

 クラリティPHEVは、17kWhのバッテリーを搭載し、これまでのミドルサイズクラスのPHEVで最長となる40マイル(約64km)以上のEV走行を可能にした。バッテリーの満充電に掛かる時間は240ボルトで2.5時間。高効率の1.5リッターアトキンソンサイクルエンジンとの組み合わせにより、ガソリンと電気の総走行可能距離は330マイル(約531km)以上だという。

 「ノーマル・ECON・スポーツ」の3種類の走行モードにより、燃費重視からレスポンス重視まで、ドライバーの好みに合った走行モード選択が可能。さらに、バッテリーの充電を優先するHVモードを搭載し、3種類全ての走行モードと組み合せることができます。クラリティPHEVは2017年中に米国で販売を開始するとも。

 クラリティ・エレクトリックは、日々の通勤などで、EVとしてのクリーンさと、セダンの上質で快適な広い室内空間を求めるユーザー向けに、リーズナブルな価格で新しい価値を提供するモデルとして開発した。25.5kWhのバッテリーを搭載し、満充電で走行可能距離は80マイル(約128km)以上。満充電に掛かる時間は240ボルトで3時間強としている。なお、急速充電器使用時は30分で80%の充電が可能だ。またクラリティPHEV同様の3種類の走行モードを搭載している。クラリティ・エレクトリックは2017年中にカリフォルニア州とオレゴン州でリース販売を開始する予定だ。(編集担当:吉田恒)