ホンダ、新型「シビックTYPE R」欧州仕様公開──ジュネーブショー

2017年03月08日 08:14

2017 Civic Type R

先代のTYPE Rを凌ぐ最高出力320馬力と最大トルク400Nmを達成した2リッターVTECターボエンジンを採用する新型「シビックTYPE R」欧州仕様

 ホンダは、ジュネーブモーターショー(プレスデー:2017年3月7日~8日、一般公開日:3月9日~19日)プレスカンファレンスにおいて、新型「シビックTYPE R」欧州仕様の量産モデルと、欧州における電動化ビジョンを発表した。

 新型シビック TYPE Rはサーキットでの圧倒的な走行性能に加えて、一般公道でのグランドツーリング性能を大幅にアップさせた次世代のTYPE Rを目指し開発された。

 搭載するパワートレーンは、進化した2リッターVTECターボエンジンを採用。先代のTYPE Rを凌ぐ最高出力320馬力と最大トルク400Nmを達成している。また、組み合わせた6速マニュアルトランスミッションには、変速操作に合わせてエンジンの回転数が自動で調整されるレブマッチシステムを新たに採用。変速時に回転を合わせるためのアクセル操作が不要となり、よりステアリングやブレーキ操作に集中した運転が可能になった。

 リアサスペンションに新設計マルチリンク式を採用し、高剛性化を図った新プラットフォーム、20インチタイヤの採用、ホイールベースおよびトレッドの拡大、重量配分の最適化などに加え、エアロダイナミクス性能をより高めたエクステリアデザインなどにより、運動性能を大幅に向上させている。

 ドライビングモードには、コンフォートモードを追加し、3パターンから選択可能となった。よって、市街地からサーキットまで、より幅広い走行シーンにマッチしたダイナミック性能を引き出すことができる。

 新型シビック TYPE Rは、ホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド(Honda of the U.K. Manufacturing Ltd.)で生産され、2017年夏から欧州と日本・北米を含む世界各国で販売を開始する予定だ。

 また欧州の電動化ビジョンとして、ホンダグローバル電動化目標から5年早く、2025年をめどに欧州四輪商品ラインアップにおける販売数の3分の2を、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリーEV、燃料電池といった電動化車両に置き換えることを目指すとした。欧州ホンダが、グローバル・ホンダ電動化戦略の先兵となるべく、2018年発売予定のホンダとして欧州初となる2モーターハイブリッドシステム搭載モデルをはじめに、電動化車両を欧州でリリースするとしている。(編集担当:吉田恒)