都市部の大学生など若者が一定期間地方に滞在し、働いて収入を得ながら、地域住民と交流し、学びを通じて地域での暮らしを学ぶ「ふるさとワーキングホリデー」について、高市早苗総務大臣は25日の記者会見で「今年度は10府県を採択した。1500人程度の参加者を受け入れることになる。岐阜県の『新たな体験型観光プランを地域の住民と共に企画・立案するプログラム』など、いずれも地域の魅力・特色を活かした創意工夫に富んだ提案だ」として事業の成果に期待を寄せた。
採択されたのは石川県、福井県、岐阜県、京都府、鳥取県、島根県、岡山県、高知県、福岡県、宮崎県。
プランでは各府県ともに7月から9月を予定しており、石川県では「観光ボランティアガイドの案内による兼六園・金沢城公園、茶屋街などの見学、和菓子づくりの体験など歴史・文化に触れるツアー。石川の魅力の一つである伝統工芸について学ぶ、九谷焼の絵付けの体験や山中漆器など加賀地域の特徴であるものづくり産業の見学」などが予定されている。
福井県では「伝統工芸品(越前漆器、越前焼、越前和紙、めがね等)の製造の体験。福井県内のシェアナンバーワン企業、オンリーワン企業などを知る県内企業見学バスツアー」。鳥取県では「まんがやアニメを活用して地域活性化や観光振興に結びつける『まんが王国 とっとり』の取り組みに関わる地域住民らとの交流会」、岡山県では「備前焼の制作体験や 瀬戸内の離島で行う地引き網の体験」などを計画している。(編集担当:森高龍二)