安倍晋三総理は8日の党役員会で「政治は結果。憲法改正は我が党の歴史的使命。本年、歴史的な一歩踏み出したい」と改憲へ強い意欲をアピールしたことが分かった。
二階俊博幹事長が同日の役員会後の記者会見で語った。それによると、安倍総理は自民党総裁として「2020年に改正された憲法を施行したい。自衛隊を憲法9条に明記したい」旨を語ったことに触れ、「自民党総裁としての考え方を表明した。憲法改正は、わが党の立党以来の党是であり、歴代の総裁、すべての党員の悲願だ。これを受け継ぐ私たちには、この国の未来像をしっかりと国民に提示し、そして、結果を出していく、大きな責任がある」と強調したという。
そして、安倍総理は「政治は結果であります。どんなに立派な案であっても、衆参両院で3分の2を形成し、国民投票で過半数の賛成を得られなければ、ただ言っているだけに終わってしまう。その現実を胸に刻み、この節目の年にあたり、自由民主党が、衆・参の憲法審査会において、現実的かつ具体的な議論をリードする。その責任がある」とした。
そして「これは、わが党の歴史的使命である。役員の皆様方とともに、党一丸となって、本年いよいよ、憲法改正への歴史的な一歩を踏み出したい。その決意なので、ご理解とご支援をお願いする」とのあいさつがあったという。
これを受け「高村正彦副総裁からは、総裁の憲法発言をしっかり受け止め、まず党内議論を加速させていかなくてはならないということだった」と述べた。
また、二階幹事長は自身としても「総理総裁たる人が口火を切ったような形でありますから、われわれ党としても全力を傾けて、その方向が実現できるようにしなきゃいけない。このように思っている」と述べた。(編集担当:森高龍二)