週ネットで薬物密売 昨年の検挙は前年の2倍超

2012年03月05日 11:00

 インターネットを利用した薬物密売事犯(広告違反、あおり事犯を含む)での検挙者数は昨年1年で55人にのぼった。前年に比べ29人多い。件数では31件と前年より12件増えた。

 警察庁によると、薬物密売事犯は平成19年に18件、20年に11件となったが、21年から13件、22年19件、23年31件と増加傾向にある。

 この31件に絡んで、インターネットを利用して薬物を購入した83人が検挙された。警察庁では「これらの事件捜査の過程で少なくとも790人が薬物を購入していたことが伺われる」とし、「サイバー空間に多くの薬物密売に関する書き込みがあることから薬物購入の容易なインフラであるインターネットの利用による薬物乱用の拡散が懸念される」として、監視を強化することにしている。(編集担当:福角忠夫)