改憲 国民議論の熟成待ちながらするべき話

2017年05月17日 05:27

 民進党の野田佳彦前総理(幹事長)は憲法改正議論を活発化させるためだとして自民党総裁として安倍晋三総理が憲法9条(戦争の放棄)の1項・2項をそのままにし、自衛隊を明記したいと語ったことや2020年に改正憲法を施行したいとしたことを踏まえ、改憲問題について15日の記者会見で「特定のメディアに安倍総理の改憲のインタビューが載ったからと言って、皆がそれに乗ってしまうことに違和感を持つ。国民の議論の熟成を待ちながらするべき話」とけん制した。

 野田前総理は北朝鮮のミサイル・核開発問題と憲法9条改正問題について14日の記者団の問いに「今の9条のままでできることはいっぱいある。専守防衛に徹した自衛隊の役割、政府の役割はいろいろある。やるべきことをちゃんとやることが何よりも大事であって、憲法改正ができなければ今の状況に対応できないなどという国であるはずがない。これは別の問題」と釘を刺していた。

 野田前総理は「憲法改正というような遠大なテーマを言う以前に、まずは政府の危機管理を徹底してほしい」と提起していた。(編集担当:森高龍二)