宜野湾市長選挙を前に沖縄防衛局長が宜野湾市在住の職員らを対象に行った講話に対し、田中直紀防衛大臣は2日の記者会見で、省内に設置した自身を委員長とする業務適正化委員会で(講話が)公務員としての中立性、公平性に問題がなかったのか、事実関係を確定するために講話を受講した66人から聞き取りを行ったこと、沖縄防衛局にいる約400人の職員からも調査をしたことなどを語るとともに、現在、不明・曖昧な点があった場合について再度、聞き取りをしている段階である旨を明かした。
また調査では「過去の選挙に遡って同様の行為があったのかどうか、法令に照らして個人情報の取り扱いが適正に行われたのかということについても行っている」とし、沖縄防衛局長に対する対応については今後調査が進み「最終報告を受けて対応する」とした。
また、田中防衛大臣は「事実が確定できているものから随時、報告を受けている」としたが、「最終報告までに至っていない」と述べた。
講話を行った沖縄防衛局長は選挙が業務にとって重要な選挙であること、なるべく多くの市民の考えが反映されればいいと考えたこと、公務員としてきちんと選挙に臨めるようにしたいとの思いがあったことなどを2月3日の衆議院予算委員会で語り「講話は自らの発案で部下に指示して行った」。また、業務時間に講話を行ったことについても「選挙に対しどうあるべきか、服務指導の一環であると考えたため」とした。(編集担当:福角忠夫)