社会民主党の又市征治幹事長は関西電力高浜原発3号機が再稼働したことに、8日までに「住民の安全をないがしろにしたまま再稼働を強行した関西電力、政府、原子力規制委員会に対し、断固抗議する」との談話を発表した。
談話は「高浜原発3号機は、4号機とともに、制御が難しく、安全性の余裕度を減らすものとの指摘がある『MOX燃料』を使用するプルサーマル発電だ」と指摘したうえで「活断層などによる地震の対策や津波対策も不十分で、実効性ある多重防護体制もなく、使用済み核燃料の対策なども未整備のままで、いったん事故が起きれば、関西全域に甚大な被害を及ぼすことは必至」と反対の理由をあげている。
又市幹事長は「東日本大震災から丸6年を迎えたが、東京電力福島第一原子力発電所事故は収束せず、原因究明もなされていない。新規制基準自体が東京電力福島第一原発事故の検証や原因究明も不十分なままに決定されたもの」と指摘。
あわせて「電力需要ピークも原発なしで乗り切り、その後も安定的な電力供給が続いているのに、到底、高浜原発の再稼働を容認できる環境にはなく、関西電力は3号機及び4号機の稼働を停止すべき」と即時停止を求めている。
一方関西電力は「今後も引き続き、国の検査に真摯かつ丁寧に対応するとともに、安全最優先で緊張感を持って対応する」とし、7日午後2時半に「原子力が臨界に達した」と発表した。8日には安全保護系設定値の確認検査や蒸気タービン性能の検査を予定している。(編集担当:森高龍二)