学校法人加計学園(岡山市)の大学への獣医学部新設をめぐる「内閣府の最高レベルが言っている」「総理の意向」などと書かれた文書の真偽や文科省内で共有されていたと思われるメールなどに対し「怪文書だ」(政府)、「存在は確認できなかった」(文科相)など、幕引きに必死のように見える政府の姿勢や国民の不安に答える説明のないままテロ等準備罪(共謀罪)創設法案を強行に成立させようとしている政府・自民・公明に対して、8日、民進党・日本共産党・自由党・社民党の4党首が会談し「内閣不信任決議案」提出も視野に、巨大与党に対峙していくことを確認した。
政府・与党は今国会でテロ等準備罪成立を図るとともに、疑惑の加計問題、国有地を8億円値引きして学校法人森友学園(大阪市)に売却することになった経緯の真相などには一貫して逃げの姿勢で、獣医学部新設疑惑では文部科学省の事務方トップだった前川喜平・前文部科学事務次官の証人喚問を拒否。森友学園への総理からとされる100万円の安倍昭恵総理夫人を通した寄附も、昭恵夫人の証人喚問や参考人招致にも与党は拒否し続けている。
4野党トップ会談では(1)加計学園・森友学園疑惑の徹底究明のため全力を尽くす(2)テロ等準備罪(共謀罪)廃案へ共闘する(3)安倍政権のもとでの憲法9条改悪に反対することなどを確認した。
今後、実効性をあげるため、国対委員長会談、幹事長書記局長会談、4野党党首会談も丁寧に行っていくことを確認した。(編集担当:森高龍二)