民進党の山井和則国対委員長は6日の記者会見で、学校法人加計学園の大学への獣医学部新設を巡る「総理の御意向」「官邸の最高レベルが言っている」などの文書について、文部科学省の事務方トップだった前川喜平・前文部科学事務次官が『本物だ』と語っているのに対し、菅義偉官房長官が「怪文書だ」などとし、政府・文科省あげて調査しない姿勢を示し、前川氏の人格攻撃とも受け取れるプライベートな案件を記者会見の場で語るなどしていることに、強く批判した。
山井国対委員長は「安倍総理や菅官房長官が一方的に前川・前事務次官を人格攻撃している現状は極めてアンフェア」と問題視するとともに「こういうことも含めて、安倍晋三総理や自民党は速やかに前川・前事務次官の証人喚問に応じるべきと思う。証人喚問を拒否しておいて、一方的に前川・前事務次官という今や民間人の方の人格を攻撃するのは許されない」と非難した。
政府・与党はフェアな立場にするため、証人喚問を実現させるべき。現況では政府・与党が獣医学部創設の疑惑から逃げているとしか受け取れない状況だ。
山井国対委員長は記者団に問われ、内閣不信任決議案の提出についても「会期末まで2週間あるので、党全体でじっくり考えていきたい」と状況を見ながら、不信任決議案も視野に入れ対応していく考えを示した。(編集担当:森高龍二)