文書など徹底調査する時期にきている

2017年06月08日 06:15

 NHKは「NEWSWEB」で学校法人加計(かけ)学園が計画している獣医学部を巡る「官邸の最高レベルが言っている」などと述べた文書について「文部科学省が5月19日に『文書の存在は確認できなかった』という調査結果を発表した直後、複数の職員が『文書は省内に保管されている』と幹部に報告していたことがNHKの取材で分かった」と7日18時58分アップ分で報じた。

 NHKの報道によると報告を受けた幹部は「審議官以上」。また、報告を受けたこの幹部は「わかった」と報告した職員に応じたが、文科省はその後も「文書の存在は確認できない」と説明していることも伝えている。文科省の不可解な対応が浮き彫りになった。

 文書については菅義偉官房長官が当初から「怪文書」などと決めつけ、文科省幹部らが民進党調査チームのヒアリングにも「出所が分からないので、調査しない」、さらに同党が入手したという「想定問答」資料にも「承知していない」など、一貫して、調査することを拒否している姿勢からは、国民の政府に対する不信感が出始めている。

 国民の疑念を払拭するためにも、前川喜平・前文部科学事務次官ら関係者の証人喚問を実施するとともに、文書の調査を文科省にする気がないのであれば、第3者機関を設けて徹底調査する時期にきているといえよう。(編集担当:森高龍二)