学校法人加計学園(岡山市)の大学への獣医学部新設を巡る「総理の御意向」「内閣府の最高レベルが言っている」などの文書の存在を政府は認めたものの、加計疑惑に答えることなく、国会は事実上閉会となった。大方の国民は文書存在の発表時期を踏まえ、野党からの追及を逃げ切れるタイミングの発表だと受け止めている。
加計学園問題の真相解明に萩生田光一内閣官房副長官、藤原豊内閣府審議官の証人喚問が必要だが、自民党は民進党などの要求を拒否した。
加計疑惑への説明責任を果たさない政府と与党、さらに、実質「共謀罪」と本質の変わっていないテロ等準備罪を成立させた与党の責任は重い。
前地方創生担当大臣の石破茂衆院議員は16日のブログに「国家戦略特区の意義を国民にご理解いただくためにも、『政府・与党は国会を早期に閉じて逃げ切りを図ろうとしている』と言われないよう、更なる努力が必要です」と書き込んだが、政府・与党に具体的な働きかけをされたのか。加計問題への姿勢・テロ等準備罪への対応では個々の意見はあったとしても、結果責任では「政府・与党」全議員、逃げ切りと強行採決を図ったことに変わりない。(編集担当:森高龍二)