高村氏のゲスの勘繰り発言に二階氏が釘刺す

2017年06月17日 09:03

 自民党の二階俊博幹事長は16日の記者会見で、党役員会連絡会で加計学園をめぐる野党の追及について「ゲスの勘繰り」などと高村正彦副総裁が口にしたことについて記者団に聞かれ「いや私はよくそこのところは聞いていなかった」としたうえで、「大体、『ゲスの勘繰り』なんていう言葉は、使用禁止でないかもしれないが、ほとんど使用禁止用語ですよね。今後そういうことのないように、党として、していきたいと思います」と事実上、高村副総裁の発言に釘を刺した。

 高村副総裁は「野党の一部のゲスの勘繰りを払しょくしてほしい」などと語っていた。そのうえで、二階幹事長は、加計学園への獣医学部新設を巡る「総理の御意向」などの文書の存在が確認され、総理を含め官邸や官邸周辺に対して疑惑が深まっていることを踏まえ、記者団が国民の疑念にどう答えていくのかと聞くと「国会がお休みになって、その間、都議会の選挙は都議会の選挙でありますが、各議員が国政報告等をそれぞれの地域で行っていきますから、そのなかでそうした問題についても質問があるでしょう。丁寧に答えていくということに努めたい」と語った。

 また、記者団から、野党は閉中審査について、前川喜平・前文部科学事務次官や安倍昭恵夫人の証人喚問、衆議院での予算委員会集中審議を求めているが、どう対応していくのかとの問いには「現場の当該委員会においていろいろご相談があろうかと思いますから、その相談には慎重に耳を傾けていきたいと思っている」とのみ答えた。(編集担当:森高龍二)