日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の発表で2017年上半期(1月?6月)の名称別新車(乗用車)販売がわかった。
新車販売台数のトップはホンダの軽自動車「N-BOX」の10万6231台(前年比110.7%/下段一覧参照)だった。N-BOXは、この秋、東京モーターショーを前にフルモデルチェンジを予定。すでに新型のキャンペーンを実施しているにも拘わらず、6月の新車販売で1万7654台(110.7%)を売って軽自動車トップだった。
新車販売台数一覧(2017年1月?6月累計台数/前年比)
1)ホンダ・N-BOX 106,231(110.7%)
2)トヨタ・プリウス 91.264( 64.0%)
3)ダイハツ・タント 80.607( 90.2%)
4)日産ノート 84.211(163.3%)
5)トヨタ・C-HR 79.303(───)
6)日産デイズ 76.707(149.3%)
7)ダイハツ・ムーヴ 72.167(174.0%)
8)トヨタ・アクア 64.168( 71.8%)
9)ホンダ・フリード 61,057(335.7%)
10)スズキ・スペーシア 57,763(136.9%)
11)スズキ・ワゴンR 57,205(126.1%)
12)日産セレナ 54,344(154.7%)
13)トヨタ・シェンタ 54,005( 88.5%)
14)トヨタ・ヴィッツ 51,617(140.4%)
15)スズキ・アルト 50,915( 91.4%)
16)ホンダ・フィット 46,171( 78.7%)
17)ダイハツ・ミラ 45,632(113.3%)
18)ホンダ・N-WGN 44,436( 93.6%)
19)トヨタ・ヴォクシー 43,448( 97.9%)
20)スズキ・ハスラー 41,575( 90.3%)
登録車でトップは、かろうじてトヨタ・プリウスが死守したが、昨年秋にシリーズ型のハイブリッド車を追加投入した日産ノートが急追している。日産によるハイブリッド車とは呼ばずに「e-Power」と呼称し、あたかも電動車ライクなマーケティング戦略が奏功しているようだ。
恐るべきは、昨年12月16日に発売されたトヨタの新型C-HRだ。プリウスをベースに開発したC-HRは、ターボ車もラインアップし、トヨタ車としては極めてアグレッシブなエクステリアで登場したクロスオーバーSUVだ。SUVとして半期トップを記録し、この勢いが続けば、プリウスに並ぶ可能性がある。
車名は、コンパクトでボディがリフトアップされたカッコいいプロポーション「Compact High Rider」と、ハッチバックのようにキビキビ走れるクロスオーバーを表現した「Cross Hatch Run-about」からの造語である。
このところ、市場の勢いがみえないミニバンだが、ホンダ・フリードと日産セレナの販売だけが目立つ。フリードはスポーツハイブリッドが支持され、セレナは自動運転「プロパイロット」が受けたようだ。
なお、2017年上半期新車販売ベスト20のうち9車種が軽自動車で、フォーマルなセダンはベスト20から消滅した。ただし、上半期における登録乗用車の国産新車販売台数157万7816台と好調で、前年同期比112.1%だった。(編集担当:吉田恒)