メルセデスAMG GTに完全受注生産のオープンモデル「ロードスター」登場

2017年08月28日 08:14

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最高出力557ps、最大トルク680Nmを発生する4リッターV8ツインターボエンジンを搭載する「メルセデスAMG GT C ロードスター」

 メルセデス・ベンツ日本が、完全受注生産スポーツモデル「メルセデスAMG GT ロードスター」および「メルセデスAMG GT C ロードスター」を発表した。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売する。

 新型「GT ロードスター」および「GT C ロードスター」は、“Handcrafted by Racers.“をスローガンに掲げ、何よりもスポーツカーを愛する人のために、モータースポーツを心から愛する者たちが創り上げたメルセデスAMG社による完全自社開発スポーツカーだ。「メルセデスAMG GT」をベースに、完全自動開閉のアコースティックソフトトップを備えたオープントップモデルのスポーツカーである。

 搭載するAMG 4リッターV8直噴ツインターボエンジンは、徹底した軽量化やドライサンプ潤滑システムによる低重心化、また2基のターボチャージャーをV8エンジンのVバンク内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトがもたらすコンパクト化と吸排気経路の最適化など、メルセデスAMGが持つテクノロジーが詰まったエンジンだ。

 搭載エンジンの最高出力は、GTロードスターが476ps(350kW)、最大トルクは630Nm、GT C ロードスターは最高出力557ps(410kW)、最大トルク680Nmを発揮。なお、組み合わせるトランスミッションは、デュアルクラッチ式スポードシフトを算用した。

 また、GT Cロードスターは、AMGリア・アクスルステアリングを標準装備する。このシステムは、ステアリング操作に対する車体の挙動がいちだんと鋭くし、操縦特性として通常はまったく相反するアジリティと安定性を理想的な形で両立させる。

 エクステリアは、1952年に開催された伝説的なレースであるカレラ・パナメリカーナ・メヒコで優勝を飾った「300 SL」レーシングカーを彷彿とさせる、「AMGパナメリカーナグリル」をはじめとする数々の備を備えることで、空力効率を強化するとともに最適なグリップを確保する。

 その一方で、メルセデスの安全運転支援システム「ディスタンスパイロット・ディストロニック」を標準装備する。これは、レーダーセンサーにより先行車を認識して、設定速度の範囲内で車間距離を適切に維持して追従するとともに、先行車が停止した場合は減速して停止する渋滞追従機能を備えており、スポーツカーでありながら高い快適性も実現している。

 ロードスターの最大の特長であるアコースティックソフトトップは、走行中でも時速50km/hまでならば開閉可能で、開閉動作は完全に電動で行なわれ、所要時間は約11秒。開放時にはソフトトップがシートの後ろに折りたたまれる省スペース設計となっている。また、3層構造のソフトトップは、マグネシウム、スチール、アルミニウム構造により軽量化を図り、低重心化に大きく貢献している。

 今回発表となった「メルセデスAMG GT ロードスター」の価格は1834.0万円、「メルセデスAMG GT C ロードスター」が2298.0万円。(編集担当:吉田恒)