近年、出張コスト削減等の観点から普及の進んでいる遠隔会議システム。いまやテレビ会議やWEB会議と銘打ったハードやソフトは多岐にわたり、企業規模や機能等に応じて様々な商品が市場展開されている。しかし、従来の遠隔会議システムでは、専用の会議室を利用する必要がある、音声・映像・資料の共有には複数のシステムが必要になる、操作が複雑である、などの課題があった。
そんな中、日立ソリューションズが、離れた場所からでも同じ場所にいる感覚で、音声・映像・資料・ホワイトボード(本システム上のワークスペース)を統一インターフェース上で共有可能な次世代コラボレーションシステム「Hitachi Advanced Collaboration System」を開発し、日本と米欧市場に向け3月1日より販売を開始すると発表した。通常、別々のシステムで提供される協働作業に必要なすべての環境を、分かり易い一つのインターフェースで利用できるシステムであるという。
このシステムでは、必要なメンバーに参加を呼びかけ、音声、映像をつないで会話をしながら、協働作業の場となるホワイトボードに図面や資料を読み込み、その上で書き込みデータを共有し、自分用のメモを取るなど、それぞれの機能がワンタッチ操作で利用できる。さらにその導入には専用機器が不要なため、会議室同士を繋いだ遠隔会議、PCを使い自席や外出先から会議へ参加、PC間の社員同士のコミュニケーションなど、シーンを選ばず利用が可能となる。
離れた場所を意識せずに効率的な協働作業が可能となる本システム。近年導入されつつある自宅での就業も、このようなシステムの普及が進めば、より広がりをみせるであろう。となれば、産休や育児休暇などの取得がしやすくなるなど、福利厚生の充実にも広がるかもしれない。