敵基地反撃能力 保有計画ない 小野寺防衛大臣

2017年09月11日 07:33

 小野寺五典防衛大臣は10日のNHK番組で、自民党が安全保障政策で提唱した「敵基地反撃能力」について「上司(安倍晋三総理)は今のところ保有する計画はないと言っているので、私も同じ立場で対応している」と答えた。

 小野寺大臣は自民党議員時に自らがリーダーとして敵基地反撃能力の必要性を提起している。小野寺大臣は敵基地反撃能力提起の背景について「北朝鮮からのミサイルを撃ち落とす場合、日本ができるのは公海上のミッドコース・フェイズ(宇宙空間を慣性飛行している段階)と言われる高度の高いところか、日本の領土に入ってきた最後のところで撃ち落とすかだが、これは撃ち落としにくい」と迎撃の難しさを述べた。

 小野寺大臣は「撃ち落とす場所が高いところだし、落ちてくるところなので、すごいスピードだ」と述べ、一番迎撃しやすいのは「発射する前、あるいは発射直後の打ちあがっていく時」とし「この場合は北朝鮮の領土、領空になるので、日本はそこまで届くような装備は持たないということで、持っていないので、一番、撃ち落としやすい装備は持っていいのではないか、というのが党の提言だった」と述べた。(編集担当:森高龍二)