麻生氏発言は難民保護の国際規範にも外れる

2017年09月27日 08:43

 韓国外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官が26日、麻生太郎副総理の朝鮮有事の際の難民問題発言に、不必要な誤解を生むことにもなりかねない、として「朝鮮半島の平和と安全に否定的な影響を及ぼしかねない言動は自制するよう厳しく求める」と慎重であってほしい、と求めた。

 韓国・聯合ニュースによると、魯報道官は「政府は日本政府の責任ある閣僚が先ごろ、仮定した状況を前提に、北の難民に関する偏狭な発言をしたことは国粋主義的な認識を土台にしたもので、難民保護に関する国際規範にも外れる」とし「非常に遺憾」としたことを報じた。

 麻生副総理は23日、宇都宮市内での講演で、北朝鮮で非常事態が発生すれば10万人単位の難民が日本に押し寄せる可能性があるとし「武装難民かもしれない。(難民が武装していた場合)警察で対応するのか、自衛隊、防衛出動か、射殺ですか、真剣に考えなければならない」などと発言していた。(編集担当:森高龍二)