いつの時代も国を変えるのは民衆の力 石破氏

2017年10月16日 08:20

 石破茂元防衛大臣は北九州市内での党公認候補者個人演説会で弁士として登壇し、自民党は国民政党とする中で「自民党はもう一度、謙虚で、正直で正当な政党に戻らなければならない」と苦言を呈した。

 石破元防衛大臣は「国民が変だなと思うことは、変だなと思わなくなったら自民党は自民党ではない」と断じた。また「国民がおかしいと思うことをおかしいと思わなくなったら、最早、国民政党ではない。また、政権を失うことになる」とも述べた。

 森友学園への8億円の国有地値引きに至る経緯の問題、加計学園獣医学部新設を巡る疑惑、今回の臨時国会冒頭解散など、国民の多くが疑問に感じていることに安倍晋三総理が説明していないとする国民はマスコミ各社の世論調査でも5割から7割に及んでいる。さらに、不祥事議員は離党させるが除籍処分することも、議員辞職勧告することもない。自民党に自浄能力がないのか、批判の声もある。

 石破元防衛大臣は「我々は、もう一度、野党の時の気持ちを(思い返すべき)。誰も来ない、お金もない、権力もない。だけど、自民党は何を間違えていたのか、一生けんめい、反省したはず。もう一度、その気持ちを思い出さなければならないと思っている」と述べた。

 石破元防衛大臣は「いつの時代も、国を変えるのは都ではない、地方が変えるのだ」と指摘。「いつの時代も、国を変えるのは権力者ではない。民衆の力だ。今がその時だと思っている」と述べた。(編集担当:森高龍二)