TPPでもマスコミ71社に全面広告予定していた

2012年02月17日 11:00

 政府は社会保障と税の一体改革の広報手段に約3億円を用いて1月28日付けで全国紙やブロック紙、地方紙など71社に対し全面広告を行ったが、2月中旬にTPPに関する情報提供でも同様の計画を持っていたことが16日の衆議院予算委員会の坂本哲志議員(自民党)の質問で分かった。「民主党内から反対があった」(坂本議員)ため見送ったという。

 古川元久国家戦略担当大臣は「情報提供を行うため」としたが、坂本議員は「古川国家戦略担当大臣の意見広告」の範囲をでないとして、こうした広報の仕方に反対する姿勢を示すとともに「地方紙にもばら撒き」と批判した。

 さきの社会保障と税の一体改革での新聞掲載については、政府広報は「5400万世帯の80%をカバーしている。価格も交渉しており、通常掲載価格より低い」と説明し、広報効果はあるとの判断をしていた。(編集担当:福角忠夫)