国税庁が今年6月までに実施した1年間での所得税調査で、申告漏れが8884億円に上ったことが分かった。31日発表した。それによると調査した64万7000件のうち約40万件と調査対象の約6割で申告漏れなどが見つかった。これにより1112億円を追徴課税した。
また富裕層の申告漏れは調査した4188件のうち3406件で見つかり、申告漏れ額は441億円。これにより127億円を追徴課税した。1件当たりの申告漏れ額は1054万円となり、1件当たり304万円を追徴課税した。
事業所得を有する個人の申告漏れ所得金額を1件あたりで高額なものからみると、風俗業が2083万円、キャバレー1667万円、プログラマー1178万円、畜産農業(肉用牛)1150万円、防水工事1109万円、ダンプ運送1097万円、型枠工事1015万円、特定貨物自動車運送1007万円、解体工事998万円、とび工事972万円となっていた。519万円から145万円を追徴課税した。(編集担当:森高龍二)