国税庁は平成22事務年度(昨年7月から今年6月まで)の間に実施した所得税調査の結果を公表した。69万3934件の調査に対し、45万6378件で申告漏れなどが見つかり、申告漏れ所得金額は9601億円、加算税を含め追徴税額は1239億円になった。調査に対し申告漏れが見つかった率は65.8%にのぼっている。
1件あたりの申告漏れ所得額は138万円、追徴税額は18万円になっていたが、風俗業では1件あたりの申告漏れ所得額は2076万円にのぼり、加算税を含めた追徴税額は486万円になった。
また、業種で1件あたりの申告漏れ所得額が多かったのは風俗業のほかに、廃棄物処理業(1件、1625万円、追徴税額412万円)、プログラマー(1件1492万円、追徴税額237万円)などで、他にクズ金卸売業、情報サービス、人材派遣業でも1200万円を超えていた。(編集担当:福角忠夫)