希望共同代表玉木氏 自民改憲草案に問題指摘も

2017年11月12日 08:23

 希望の党の共同代表(国会議員代表)選挙が10日実施され、国会議員投票の結果、玉木雄一郎衆院議員が39票、大串博志衆院議員が14票となり、玉木氏が選出された。

 両氏のうちどちらが共同代表に選出されるかで、野党の枠組み、安保法制や憲法9条改憲問題で自民との距離感に鮮明な違いが出てくることから、希望の党の進路を伺ううえで注視された。結果的に、自民に近い立ち位置で、現行安保法制は容認、改憲にも議論を始めることになるもよう。

 玉木共同代表は「全員野球で取り組める態勢を構築したい。執行部人事を早急に構築する」とした。また党規約の本格的な改正を行い、党内民主主義を強化する。規約は国会議員で議論して決めることになる」と語った。

 大串氏と大きく意見が違った安保法制に対しては「白紙化は法理上難しい」とし、武力攻撃事態法の新3要件の見直し検討など、「具体的な条文改正を提案できるか検討する」とした。

 また改憲について玉木共同代表は「自民党改憲草案では特定の家族観の在り方を押し付けるような憲法規定があったと思う。非常に問題があると思う。9条についても与党の中で考えをまとめて頂かないと現時点でコメントできない」と慎重な発言をした。(編集担当:森高龍二)