モリカケ追及封じとしか受け取れない与党提示

2017年11月14日 11:17

 学校法人加計学園への獣医学部新設を認める答申を大学設置審が林芳正文部科学大臣に答申したことを受け、林大臣が判断する前に国会審議を行うのが筋として、野党側が求めていた衆院文部科学委員会を14日開く予定だったが、質問時間配分で与野党折り合わず、委員会審議が出来なくなっている。深刻な問題だ。

 与党側の質問時間3時間、与野党時間配分1対1なら、野党は90分。立憲民主党の逢坂誠二衆院議員は「そうなれば、社民や共産は1分、数分の配分しかなくなる」としている。モリカケ問題追及封じとしか受け取れない与党提示というほかない。

 逢坂議員は「総理は丁寧に説明すると言っているようだが、これでは全く丁寧な説明にならない」と強く非難した。

 14日、逢坂議員は「与野党の時間配分を50対50(1対1)にすることを与党が要求している。一見合理的なように見えるが、野党の質問時間がほとんどなくなるというのが現実だ」と提起。

 また「法案など様々な政策は、与党が先に説明を受けている。加計学園や森友学園の問題も与党は野党に先駆けて、様々聞くことができる。そんな中で、50対50になれば、野党は圧倒的に不利になる。しかも質問時間は、今回は3時間だったということなので、90分しかない。そうなれば、社民や共産は1分、数分の配分しかなくなる」と指摘した。(編集担当:森高龍二)