トラック島の朝鮮人慰安婦26人名簿確認と報道

2017年12月10日 06:10

 韓国・聯合ニュースは「太平洋戦争当時、日本海軍の艦隊基地があり、かつて『トラック島』と呼ばれていた西太平洋のチューク諸島に動員された朝鮮人の慰安婦26人の名簿と写真が初めて確認された」と11日報じた。

 報道によると「ソウル市がソウル大学人権センターの鄭鎮星(チョン・ジンソン)教授の研究チームと共に米軍の戦闘日誌や護衛艦『生野』の乗船者名簿、1946年3月の米紙ニューヨーク・タイムズの記事などを比較・検討して、26人の存在を確認したと明らかにした」と伝えている。

 それによると「朝鮮人らはトラック島のデュブロン島(当時の名称は夏島)から1946年1月17日、生野に乗って日本を経由し、故郷に戻った」とあり「生野には朝鮮人の慰安婦26人と子ども3人が乗っていた」としている。

 そのうえで「女性26人と子ども3人の名前や職業、住所を確認した結果、女性は『労働者』、子どもは『無職』となっていた。ソウル市は『別の文書と照らし合わせ、この女性らが日本軍の慰安婦だったことが確認できた』とした」と伝えている。

 このうちの1人に「ひとかわ・ふくじゅん」という名前があり、韓国政府に慰安婦被害者として認定されている故イ・ボクスンさんであることを突き止めたという。「イさんは生前、口述資料を残さず、1993年12月に政府に被害を届け出た際も簡略な内容だけを残し、具体的な被害内容は判明していなかった」という。(編集担当:森高龍二)