南北対話が米朝対話に可能性、米韓首脳が認識

2018年01月12日 06:23

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日夜、米国のトランプ大統領と電話会談を行った。韓国・聯合ニュースは、青瓦台(大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官が伝えた話として「(米韓両国の大統領が)現在進行中の南北対話が、米朝対話につながる可能性があるとの認識で一致した」と11日、伝えた。

 電話会談では、文大統領が9日の南北高官級会談について結果をトランプ大統領に説明したという。両大統領の電話会談は約30分に及んだ。

 それによると「トランプ氏は南北対話が行われる期間に北朝鮮への軍事攻撃の可能性は全くないとした上で『適切な時期と状況で北朝鮮が望むなら対話(の可能性)が開かれている』と強調した」としている。

 「両氏は、南北対話が北朝鮮の平昌(ピョンチャン)冬季五輪参加にとどまらず、朝鮮半島の非核化に向けた米朝対話につながる可能性があるとした上で、今後の南北会談の進行状況について緊密に協議することにした」としている。

 トランプ大統領は、平昌五輪にペンス副大統領を団長とする代表団を派遣することも伝えたとしている。(編集担当:森高龍二)